中国、5月の税収が38%減

2022/06/18 17:50

中国は5月、コロナはほぼ抑えられたものの経済への影響が続き、財政収入は前年より3割以上落ち込んでいる。

中国財政省が6月16日に発表したデータによると、5月の収入、すなわち一般公共収入は、2021年同期より32.5%も減り、うち税収分は38.1%減であった。ただし、2022年の新政策である増値税の還付措置が4月から行われており、4—5月に中小零細企業への還付が集中することから、この間はその影響も受けている。この分を除いた実質収入は2021年5月より5.7%減で、4月の5.9%減とほぼ同じとなる。

こうした結果は、コロナやその対策による経済への影響が続いていることを意味するものであり、5月の収入減について財政省は、4月の工業生産額やサービス業の生産指数などが悪化したことや減税などの影響によるもの、としている。

しかしその一方で、財政支出は2021年5月より5.6%増えており、特に科学技術関連、農林・治水関連、交通運輸関連、債務関連、保健衛生関連などが8.2%—15.1%の増加率となっている。

(中国経済新聞)