中国の投資銀行、今年後半の経済成長率を5.5%と予想

2022/06/18 10:30

中国の投資銀行「中金」は、今年後半の中国経済の成長率について、コロナの緩和や国の支援策を受け、5.5%前後に達すると予測している。

中金の研究部でマクロ経済部門のトップである張文朗氏は16日の記者発表会で、「中国経済は現在、2020年の低迷脱却に次ぐ二度目の『関門突破』をしている。2020年後半は、実体側と金融で回復にかなりの開きがあったが、今年の場合はバランスよく回復するだろう」と述べた。

中金は、今年4月以降の3か月ごとのGDP成長率について、順に前年比で1.2%、5.4%、5.5%と予測し、コロナが収まればこれを上回るとも見ている。

コロナについて張氏は、実体経済では不透明性が高く、しばらく影響も受けるが、それが解消すればかなり回復し、不動産についても落ち着きを見せ、量を維持しつつ価格も上昇していくと見ている。

ただし、コロナの影響で企業がコストを見直して慎重な動きを示し、投資が落ち込むほか、一般家庭も同じような傾向で貯蓄に走ることになりそうである。

(中国経済新聞)