中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第4回会議で、李強(り・きょう)国務院総理が行った政府活動報告の全文は次の通り。
代表のみなさん
ここにわたくしは国務院を代表して、大会に政府活動報告を行い、審議を求めるとともに、中国人民政治協商会議全国委員会の委員からも意見を求めたいと思う。
Ⅰ.2025年の活動の回顧
2025年は並大抵のものではなかった。中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(党の20期4中全会)が成功裏に開催され、今後5年にわたるわが国の発展の壮大な青写真を描いた。われわれは中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年を盛大に記念し、台湾光復記念日を制定し、大いに民族精神を奮い立たせ、愛国心を呼び起こし、奮闘の力を結集した。大きく複雑に変化している国内外の情勢に直面し、習近平同志を核心とする党中央は全国各民族人民を団結させ率いて、困難に立ち向かって奮闘努力し、揺るぐことなく新たな発展理念を貫徹して質の高い発展を推進し、国内と国際という二つの大局を統一的に考慮したことで、経済・社会発展の年間主要目標と任務は順調に達成され、第14次5ヵ年計画は滞りなく遂行され、中国式現代化は新たに確かな一歩を踏み出した。
この一年、わが国の経済は圧力に負けず発展しつつ、高い強靭性をみせた。経済の動きが全般的に安定し、安定を保ちつつ上向きに推移しており、国内総生産(GDP)が5%伸び、140兆1900億元に達した。雇用が全般的に安定し、都市部の新規就業者数が1267万人、都市部調査失業率が平均5.2%であった。貿易が急速に成長し、輸出の多元化が著しい成果を収め、国際収支が基本的に均衡した。民生保障がいっそう強化され、住民所得の伸び率が経済成長率と同ペースに保たれ、貧困脱却堅塁攻略の成果が定着・拡大し、未就学児に対する就学前一年間の教育無償化政策が実施され、1400万人の児童がその恩恵を受け、育児手当制度の全面的実施により、3000万人以上の3歳未満児がその恩恵を受けた。食糧生産量が7億1500万トンに達した。重点分野のリスク解消が前向きな成果をあげ、社会全体の安定が保たれた。 この一年、わが国の発展は「新・優」へと歩を進め、盛んな活力を顕著に示した。新質生産力が確実に発展し、科学技術イノベーションが多大な成果を収め、人工知能(AI)、バイオ医薬、ロボット、量子技術などの研究開発やその応用が世界の上位を走り続け、チップの自主開発が新たなブレークスルーを実現し、「天問二号」が小惑星に旅立ち、北斗衛星測位システムの大規模な応用が全面的に拡大し、雅魯蔵布江(ヤルンツァンポ川)下流水力発電プロジェクトが着工し、初の国産電磁航空機発射システムを搭載した空母「福建」が正式に就役し、国産大規模言語モデルが世界のオープンソースエコシステムをリードした。産業構造が持続的に最適化され、ハイテク製造業と設備製造業の付加価値がそれぞれ9.4%、9.2%伸び、産業用ロボットと集積回路の生産量がそれぞれ28%、10.9%伸び、新エネルギー車の年間生産台数が1600万台を超え、電気自動車の充電インフラが2000万口を突破した。GDP1単位当たりのエネルギー消費量が5.1%減少し、生態環境の質が持続的に改善された。
(中国経済新聞)
