高市早苗首相選出について、中国外交部のコメント

2025/10/21 16:33

10月21日、日本の衆参両院で行われた首相指名選挙において、自民党の高市早苗総裁(64)が第104代首相に選出された。これにより、日本初の女性首相が誕生し、歴史的な一歩となった。この選挙結果に対し、中国外務省報道官の郭嘉昆氏は同日、定例記者会見でコメントを発表し、日中関係のさらなる発展に向けた日本の積極的な姿勢を求めた。

郭報道官は、「我々は今回の選挙結果に注目している。これは日本の内政事項である」と前置きした上で、日中関係に関する中国の立場を改めて表明。「日中は互いに近隣であり、わが国の日中関係における基本的な立場は一貫して明確である。日本側が中国と向き合い、中日間の4つの政治文書の原則を遵守し、歴史や台湾問題などの重大な問題に関する政治的約束を守り、両国関係の政治的基盤を維持することを望む。また、戦略的互恵関係を全面的に推進することを期待する」と述べた。

高市新首相は保守派の政治家として知られ、外交・安全保障政策において現実的かつ強硬な姿勢を重視する立場を鮮明にしてきた。今回の中国側のコメントは、両国関係の安定と発展を維持するため、日本側に慎重かつ協調的な対応を求める意図があるとみられる。特に、歴史認識や台湾問題を巡る日本の動向に対し、中国側が敏感に反応する可能性が指摘されている。

(中国経済新聞)