9月29日、中国共産党中央政治局は会議を開催し、国民経済と社会発展の第15次5カ年計画(「十五五」計画)の主要問題について検討した。会議は習近平中共中央総書記が主宰した。会議では、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(以下、四中全会)を10月20日から23日まで北京で開催することを決定した。
中央テレビ局(CCTV)の報道によると、今回の政治局会議では、「国民経済と社会発展第15次5カ年計画の建議」原稿について、党内外の一定範囲で意見を求めた状況が報告された。会議での議論を基に原稿を修正し、四中全会で審議することが決定された。
この建議原稿は、「十五五」期間(2026~2030年)の党和国家事業の発展が置かれた歴史的状況を正確に捉え、発展環境の複雑な変化を分析。未来5年間の発展に向けた頂層設計と戦略的構想を提示する。中国式現代化を推進し、経済の急速な発展と社会の長期安定という「二つの奇跡」の新たな章を書き、現代化の新局面を開くための総動員・総配置となる。習近平同志を中心とする党中央が、党と全国各民族人民を団結させ、歴史的主導性を発揮するものとして高く評価される。この計画は、党和国家事業の発展に重大かつ遠大な影響を与える。
会議では、「十五五」期間の経済社会発展における基本原則が強調された。
- 党の全面的指導の堅持
党中央の権威と集中統一指導を断固として維持し、党の指導を経済社会発展の全分野・全過程に貫く。 - 人民中心の堅持
人民の主体的地位を尊重し、現代化の成果をより公平に人民全体に還元する。 - 高品質発展の堅持
新発展理念を指導とし、地域の実情に応じて新質生産力を発展させ、経済の持続的健全発展と社会的全面進歩を推進する。 - 全面的改革深化と高水準開放の拡大
発展の動力と社会の活力を継続的に強化する。 - 市場と政府の効果的結合
市場の資源配置における決定的役割を最大限に発揮し、政府の役割をより良く果たす。 - 発展と安全の統括
リスクの予防・解決を強化し、新たな安全保障構造で新たな発展構造を支える。
会議では、党の全面的指導の堅持が中国式現代化の根本的保証であると強調された。党の自己革命が社会革命を牽引し、全面的从严治党を継続的に推進。党の政治的指導力、思想的牽引力、群众組織力、社会的号召力を強化し、経済社会発展を領導する能力と水準を高める。これにより、中国式現代化を進めるための強大な力を結集する。
会議では、上記のほかにもさまざまな事項が検討されたが、詳細は明らかにされていない。