湖南の富豪、離婚後に娘に160億円を譲渡

2025/09/19 19:30

中国湖南省の著名な実業家で、匯川技術公司董事長の朱興明氏が、離婚後、娘への深い愛情を示すため、莫大な資産を譲渡したことが話題となっている。9月16日夜、匯川技術は公式発表を行い、朱氏が2025年9月8日から15日にかけて、大宗取引(ブロックトレード)を通じて、娘の朱瀚玥氏(31歳)に960万2100株の同社株式を内部譲渡したことを明らかにした。発表によると、今回の譲渡価格は平均で計算され、総額約7億7000万元(約160億円)に上る。

朱興明氏は、匯川技術の創業者であり、同社は産業オートメーションやエネルギー管理分野で中国を代表する企業の一つとして知られている。今回の株式譲渡は、朱氏が個人的な資産管理の一環として行ったもので、離婚後の家族への配慮が背景にあるとされている。譲渡された株式は、匯川技術の市場価値に基づいており、1株あたりの平均価格から算出された総額は7億7000万元に達する。この巨額の譲渡は、朱氏が娘の朱瀚玥氏に対する深い愛情と信頼を象徴するものと言えるだろう。

朱興明氏は、湖南省岳陽市出身の実業家であり、地元では「岳陽の首富」として広く知られている。『2023年胡潤全球富豪榜』によると、朱興明氏と娘の朱瀚玥氏は、190億元(約3800億円)の資産を持ち、グローバル富豪ランキングで1181位にランクインしている。このランキングは、朱氏が長年にわたり匯川技術を成功に導いた結果を反映しており、彼のビジネス手腕と影響力の大きさを物語っている。

(中国経済新聞)