中国国際航空宇宙博覧会で、COMAC 130機を受注

2024/11/15 11:30

2024年11月12日、広東省珠海市で行われた第15回中国国際航空宇宙博覧会で、中国商用飛機(COMAC)が中国国航(CA)、海航航空(HU)、多彩貴州航空(GY)の3社から計130機の受注を獲得した。

COMACはCAに対して、ワイドボディー旅客機のC929型機を納入することで合意した。CAは世界で初めてC929を利用することになる。280人乗りで連続飛行距離は12000キロメートルであり、現在は初期設計が行われている。CAは、C919型機についても最初の利用会社となっている。

COMACまたHUに対し、C919型機を60機とC909型機40機を納入することで確定している。さらにGYからはC909について、確定分20機と希望分10機の計30機を受注している。

COMACは今回の博覧会で、ARJ21型機の名称を「C909」に統合している。これにより、同社の商用航空機3種類の機名は、リージョナルジェットが「商飛C909」、通路が1本の小型機が「商飛C919」、通路が2本の長距離型機が「商飛C929」となる。

COMACはまたこの博覧会で「市場予測年報(2024-2043)」を発表した。世界経済が年間およそ2.5%の割合で成長するとの想定で、2043年には全旅客機の数が48931機となり、ジェット型機43863機が代替分ならびに機体確保分として納入されるという。

またこの年報では、中国は今後20年間、旅客数は年間平均5.3%で増え続け、機体の数も同じく4.4%増えていくと見ている。機体の納入数については、リージョナル機821機、小型機6881機、長距離型機1621機の計9323機となる見込みである。また中国は、2043年には旅客機の数が世界全体の20.6%となる10061機に達し、国別では最大の航空市場となる見込みである。

(中国経済新聞)