ポップマート、海外での売上高が前年比5倍超

2024/10/28 11:30

10月22日、中国フィギュアメーカーのポップマート(POP MART)は2024年第3四半期のトータル売上高(監査前)を発表した。前年同期比で120%~125%増であり、うち中国本土では55%~60%増、香港・マカオ・台湾および海外では440%~445%増と大幅な伸びを見せた。これを受け、10月23日は香港で株価の終値が18.52%値上がりし、時価総額は1010億香港ドル(約1.980兆円)となった。今年に入ってから計271.36%の値上がりとなっている。

ポップマートは中国本土で、様々な販売チャネルで売り上げ好調であった。前年同期と比較すると、小売り店が30%~35%、ロボットストアが20%~25%、ブラインドボックスが55%~60%、その他通販サイトなどオンラインアプリが135%~140%(うちTiktokが115%~120%、Tmallフラグシップ店が155%~160%)、卸売りその他が45%~50%の増加となっている。

また2024年上半期の実績では、中国本土で売上高が前年同期比31.5%増の32.1億元(約687億円)、営業利益が同76.9%増の8.9億元(約190億円)で、利益率は7.1ポイント増えて27.7%であった。こうした好調ぶりが下半期も続いていることになる。上半期は現場での販売店の数も2023年末より11店増えて374店となり、オンラインのブラインドボックスも実店舗との連携をタイトにしたことで再び成長軌道に乗ってきた。

同じく2024年上半期の海外の実績は、売上高が前年同期比259.6%増の13.5億元(約289億円)、営業利益が同じく407.3%増の4.0億元(約85.6億円)で、利益率は8.6ポイント増えて29.6%となった。販売店の数は2023年末より13店増えて83店となっている。

ポップマートは今回の中間決算で、初めて海外事業の売上高を地域別で発表したが、いずれの地域も増加率が3桁に達した。東南アジアでは前年同期比478.3%増の5.6億元(約120億円)で海外全体の41.1%を占め、増加率最大の市場となった。また東アジア・香港・マカオ・台湾が同じく153.7%増の4.8億元(約103億円)で海外全体の35.4%、北米が377.7%増の1.8億元(約38.5億円)で海外全体の13.2%、ヨーロッパ、オーストラリアその他が158.8%増の1.4億元(約30.0億円)で海外全体の10.3%となっている。

(中国経済新聞)