黄天祐氏、香港証券監督管理委員会会長に就任 上場各社の役職はすでに退任

2024/10/17 08:32

香港政府は10月14日、「証券・先物条例」(第571章)に基づいて行政長官が黄天祐氏を証券・先物事務監察委員会の会長に任命したと発表した。任期は2024年10月20日~2027年10月19日の3年間である。

また、2018年10月に就任し、2021年に留任していた雷添良現会長は、任期満了で10月19日に退任する。

公開情報によると、黄氏は香港会計・財務報告局の会長で、中遠海運港口(COSCO)の執行取締役兼副総経理、上場会社2社の社外取締役でもあるほか、汚職捜査機関の相談委員会会長で汚職問題の相談委員でもあった。

ただしCOSCOは14日、黄氏は執行取締役や副総経理をすでに辞任しており、香港連合取引所の証券上場規則における指定代表者や、香港での法律手順文書における代理人、取締役会における執行委員も退いていると発表した。「正通汽車」も10月8日、黄氏が2024年10月8日に社外取締役を辞任し、監査委員会会長や賃金委員を退いたと発表している。

黄氏は、証券・先物市場の管理や資本市場の育成、企業の統治、財務監査について豊富な経験がある。公表データによると、2007年~2013年に香港連合取引所の一部および二部上場委員、2010年~2016年に会社法改革常務委員、2012年~2018年に証券・先物事務監察委員会の社外取締役、2017年~2018年に投資家、資産運用教育委員会の会長をそれぞれ務めていた。

(中国経済新聞)