ファーウェイのスマホ、第2四半期は収益、平均価格とも過去最高

2024/08/17 14:30

情報サイトのTechInsightsによると、ファーウェイの2024年第2四半期の世界でのスマホ出荷台数は、5G市場の回復や仕入れ問題の緩和を受け、前年同期比49%増の1160万台となった。この中で、高級機種(Mate、Puraシリーズのコンビ)の販売割合が増えており、卸売りの平均価格(ASP)と収益がともに過去最高となっている。

ファーウェイは2024年第2四半期、アップルやサムスンがリードしている高級機種の分野に参入し、ひとまず成果を収めた。Pura 70シリーズは中国で、5500元~10999元(約11.3万円~22.6万円)というあらゆる価格帯で発売し、PuraやMateシリーズの出荷台数のシェアも目に見えて増えた。

HUAWEI MATE50

また折り叠み機種はさらに好調であり、Mate Xシリーズの出荷台数は前年比400%増、Pocketシリーズは同じく50%増となっている。第1四半期に発売したPocket 2は、小売り価格が7499元~8999元(約15.4万円~18.5万円)で、サムスンの「Z Flip 5」とほぼ同じであるが、vivoの「X Flip」やOPPOの「N3 Flip」の512GBタイプや256GBタイプよりは1200元~2000元(約2.5万円~4.1万円)高い。またファーウェイは今月、一般大衆向けのnovaシリーズでより安値の小型折り叠み「nova Flip」を発表しており、今後数か月以内にこの分野で一角を占めそうである。

ファーウェイは第2四半期、中国での出荷台数は前年比57%増の1040万台で会社別3位であった。またTechInsightsによると、アップルは中国で(特にApple Intelligence)政治や言葉の面で不利であることから、ファーウェイが高級機種でさらに伸びる余地があると見ている。

(中国経済新聞)