「オンライン用身分証」導入について意見募集 Wechat、タオバオなどアプリ71件で実行済み

2024/08/8 11:30

中国公安部とIT担当当局は7月26日、インターネットサービス利用のための専用身分証の発行に向け、「国家ネットワーク身分認証公共サービス管理弁法(意見募集稿)」を共同発表した。8月25日まで意見や提案を募集するとしている中、数種類の「国民的」APPが利用開始されている。

大手のアプリストアは今、APP「国家ネットワーク身分認証試行版」を導入している。ダウンロードし、身分証チェック、顔認証、スマートフォンとの紐付け、パスワード設定を経て申請をし、8—18歳であればナンバーや証明書を手に入れる際に保護者の同意が必要となる。受理されたのち、「ナンバー」の入った電子版の身分証明書が手に入る。

今回の意見募集稿では、「国家ネットワーク身分認証公共サービスに基づき、個人でインターネットサービスにおいて登録や身分情報をチェックする必要がある場合、国家ネットワーク身分認証APPにより 『ナンバー』『身分証』を受領かつ使用してオンラインで実行することができ、ネット上で個人情報を入力したりする必要はない」と書かれている。つまり、ネット上で「実名制」を理由に個人情報を必要以上に集めて保存することを、できる限り抑えられる。

試行版APPについて、行政サービスでは国家政務サービスアプリ、四川省-天府通弁、山東省-愛山東など10件で利用され、インターネットではタオバオ、Wechat、QQ、小紅書、bilibili、美団外売業者版、拼多業者版、航旅縦横、美図秀秀、YOUKU、QIY、智聯招聘など71件で利用されている。

(中国経済新聞)