中国共産党第20期3中全会コミュニケ全文連載⑤

2024/07/28 07:30

全会は、次のように指摘した。中国式現代化は人と自然の調和的共生を目指す現代化である。生態文明制度体系を整備し、二酸化炭素排出削減・汚染対策・緑化・経済成長をバランスよく推進し、気候変動に積極的に対応し、「緑の山河は金山・銀山にほかならない」という理念を着実に実践するための体制・仕組みを早急に整備する必要がある。生態文明の基礎的体制を整備し、生態環境ガバナンス体系を整備し、グリーン・低炭素発展の仕組みを整備する。

全会は、次のように指摘した。国家安全保障は中国式現代化の安定的・長期的推進の重要な基盤である。総体的国家安全保障観を全面的に貫徹し、国家安全保障を確保する体制・仕組みを改善し、質の高い発展と高い水準の安全保障との相互促進を実現し、国家の長期的安定を着実に守る必要がある。国家安全保障体系を整え、公共安全ガバナンスの仕組みを整備し、ソーシャル・ガバナンス体系を整え、渉外国家安全保障の仕組みを整備する。

全会は、次のように指摘した。国防・軍隊の現代化は中国式現代化の重要な構成部分である。人民軍隊に対する党の絶対的指導を堅持し、改革による軍隊強化戦略を踏み込んで実施することで、中国人民解放軍創立百周年の奮闘目標の計画どおりの達成と国防・軍隊の現代化の基本的実現を力強く保障する必要がある。人民軍隊を指導・管理する体制・仕組みを整え、統合作戦体系の改革を深化させ、軍隊・地方協力体制の改革を深化させる。

全会は、次のように強調した。党の指導は改革をいっそう全面的に深化させ、中国式現代化を推進する上での根本的保証である。「二つの確立」の決定的な意義をしっかりと理解し、「四つの意識」を強め、「四つの自信」を固め、「二つの擁護」を徹底し、党の自己革命によって社会革命を導く強い自覚を持ち、改革の精神と厳格な基準によって党を管理・統治し、党の自己革命の制度規範体系を整備し、党の自己浄化・自己改善・自己革新・自己向上を不断に推進し、党が終始中国の特色ある社会主義事業の強固な指導的核心であり続ける必要がある。改革のいっそうの全面的深化に対する党中央の集中的・統一的指導を堅持し、党建設の制度改革を深化させ、党風・廉潔政治建設と反腐敗闘争を踏み込んで推進し、「釘打ちの精神」で改革の実施にしっかりと取り組む。

全会は、次のように強調した。中国式現代化は平和的発展の道を歩む現代化である。揺るぐことなく独立自主の平和外交政策を実施し、人類運命共同体の構築を推進し、全人類共通の価値を実践し、グローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを実践し、平等で秩序ある世界の多極化と互恵的・包摂的な経済グローバル化を唱導し、外事活動の仕組みの改革を深化させ、グローバル・ガバナンス体系の改革と整備に積極的に参与し、それを牽引し、国家の主権・安全・発展の利益を断固として守らなければならない。

(つづき)

(中国経済新聞)