中国ドラマ『天官賜福』、アジアを中心に絶大な人気

2024/05/26 13:30

『魔道祖師』の著者・墨香銅臭先生が描くBL小説を原作としたアニメ『天官賜福』。中国のbilibili動画で2020年10月よりアニメ第1期が配信スタート。日本には2021年7月に上陸し、日本語字幕版と日本語吹替版が放送されました(全12話)。さらに、第2期の日本語字幕版が2023年10月より放送開始、2024年1月より日本語吹替版が放送スタート。日本でも多くのファンを虜にしている作品で、アジアを中心に絶大な人気を誇っている。

物語の舞台は「三界」と呼ばれる「天界」「人間界」「鬼界」の三つの領域から成る架空の古代中国。上天庭と中天庭が存在する天界には神々が住み、人間界には人間が、鬼界には死者が住んでいる。

主人公・謝憐(シエ・リェン)を巡る八百年にわたる緻密で壮大なストーリーを描く本作。謝憐と鬼王・花城(ホワチョン)の関係や天界の美麗な神々が抱える因縁など見どころ満載で、細やかな心情描写や美しいアニメーション、音楽にも魅了される作品である。

人間界に降り、美しい少年・三郎(サンラン)と出会った謝憐は、その少年の正体を探ろうとするも綻びはほぼ皆無。怪しいと感じながらも彼との絆を深めていく謝憐の心の動きや、側で謝憐を助ける三郎の表情や仕草など全てから目が離せない。

日本語吹替版では謝憐役を神谷浩史さん、三郎役を福山 潤さんが演じている。第2期となる『天官賜福 貮』では謝憐と花城が再会。二人の尊いやりとりや新キャラクターの登場など大きな反響が寄せられています。

謝憐の過去が少しづつ明かされるなか、謎に包まれた花城も知れば知るほどに魅力的。何度も観返したくなる作品だと思いますので、八百年の壮大な愛をぜひじっくりご堪能ください。

(中国経済新聞)