中国の中央紀律委員国家監督委員会は4月21日夜、北京市政府共産党グループのメンバーで副市長である高朋(Gao Peng)氏が、重大な規律違反をした疑いで取り調べや調査を受けている、と発表した。
公開資料によると、高氏は男性で漢族、1972年7月に遼寧省鳳城で生まれ、1996年8月に就職している。東北財経大学の投資経済学院を卒業し、在職研究生(西南財経大学金融学部)、経済学博士、上級エコノミストである。
高氏は北京市の基礎設備投資会社に勤務後、北京市豊台区の副区長、北京市発展改革委共産党グループ、副主任,北京市順義区副書記、区長、書記などを歴任し、2023年1月に北京市副市長に就任している。
北京市のホームページによると、高氏は都市管理、交通、農業・農村関連の主担当で、緊急管理関連の副担当である。そのほか、北京市の都市管理委員会(首都都市環境建設管理委員会事務室)、交通委員会、農業農村局(町村部振興局)、さらに市の天安門地区管理委員会、重点エリア管理委員会なども受け持っている。
高氏は、今月9日には市のメンバーとともに中国大唐集団を訪れ、提携や交流の会合に参加し、17日には北京で中国の森林や草原の防火に関する管理活動会議に出席し、演説をするなど、北京市副市長として公の活動をしていた。
今年に入り、共産党中央組織部の幹部で取り調べを受けたのは、今回の高氏も含めて計22人となった。
(中国経済新聞)