商業施設大手のワンダー、クルーザー製造の子会社を売却

2024/04/16 11:00

中国の商業施設運営最大手である大連ワンダー集団の関連会社が、クルーザーの製造を手掛ける「聖汐国際」(サンシーカー)をアメリカの投資会社Lionheart Capitalに売却することで合意したと報じられた。この会社は、ワンダーの会長である王健林氏が10 年近く前に買収したものである。

サンシーカーは1968 年に設立されたイギリスの会社で、「海のロールスロイス」とも言われる世界最高級のクルーザーのブランドであり、ワンダーが2013 年 6 月に3.2 億ポンド(約615億円)で買収すると発表した。王氏は当時、山東省青島、遼寧省大連、海南省三亜にそれぞれクルーザーのクラブを設け、のちに中国で新たに工場を建設するといったビジョンも描いていた。

ワンダーは今回の売却により、海外の資産がゼロになる。これまで公開されたデータからワンダーに残された資産を整理すると、規模の大きい不動産開発事業について、2015年に王氏が脱却を宣言したことを受け、残るはワンダー広場の周辺に設けられた住宅分のみとなっている。その住宅市場も今は低空飛行を続けている故、三、四線都市で物件が売れなくなっている。

グループ内で有力な資産を抱えている会社は、商業不動産を運営するワンダー商管のみとなった。観光関連や投資関連の会社は、事業こそ多いが軸となる資産は少ない。

また、評価額およそ10 億(約212億円)と見られる決済の営業免許を持つ「快銭」や「盈方体育伝媒」について、引き取り手を求めてはいるが今はどこも名乗りを上げていない。その一方、ワンダー広場は引く手あまたで、半年間で15か所が売却されている。

(中国経済新聞)