胡潤研究院は4月9日、2000年以降に設立され評価額が10億ドル（約1519億円）以上の非上場企業を対象とした、「2024世界ユニコーン企業ランキング」（Global Unicorn Index 2024）を発表した。1位はバイトダンスで評価額1.56兆元（約32.75兆円）、3年連続でのトップとなった。2位以下はSpaceX（アメリカ）、OpenAI（アメリカ）、アントグループ（中国）、Shein（中国）、Stripe（アメリカ）、Databricks（アメリカ）、Canva（オーストラリア）、Binance（マルタ）、微衆銀行（WeBank）（中国）の順である。

胡潤百富の社長兼最高調査責任者であるルパート・フージワーフ氏は、 「ここ5年間は起業ラッシュが続き、新たなテクノロジー分野で過去にないくらい大量の企業が参入している。ユニコーン企業の数は5年前の494社から1453社と3倍に増えた。世界の半数近くを擁しているアメリカをトップとし、ユニコーン企業のある国の数も24か国から53か国へと2倍以上に増えた。また都市レベルでも、ユニコーン企業の立地場所が118か所から291か所に増えた」と述べている。

ランキングを見ると、上位10社の評価額の増加分は1.4兆元（約29.39兆円）で、ランクイン全社の増加分の半分近くに達している。この中で、OpenAIは5700億元（約11.97兆円）近く増えて計7100億元（約14.91兆円）となり、SpaceXは 3100億元（約6.51兆円）近い増加となっている。また過去1年間に上場したのは29社で、うち中国が18社と、アメリカの5社、その他の6社を大幅にリードしている。

上位10社のうちバイトダンス、SpaceX、Shein、Stripe、微衆銀行、Databricks、OpenAI、アントグループの8社が「フォーチュングローバル500」にランクインしており、世界でも有数の評価額を抱える存在となっている。

（中国経済新聞）