理想汽車CEO、3月の問題2点を列挙 「EVのテンポの誤判断」「販売数や競争への過度なこだわり」

2024/04/2 11:00

中国の新興電気自動車(EV)メーカー・理想汽車はこのところ急成長しており、2023年は新興メーカーで初めて納入台数が30万台を超えたほか、中国自動車メーカーで唯一黒字となった。ただし今年3月に発表した初のEVタイプのMPV「MEGA」は、売れ行きが思わしくない上に批判の声も招いている。

理想汽車はまた、ここ数か月の販売台数がファーウェイ「問界」に負けている。CEOの李想(リー・シャン)氏は3月21日、社内あてに発表した「今抱えている問題への対処法」とのメッセージで、3月の問題の原因と対応策を列記した。これによると、「3月の問題は主に2つある。一つはMEGAの売り出しのテンポの問題で、0から1までのステップ(事業確認期間)を誤って1から10のステップ(急成長期間)として営業してしまった。もう一つは販売台数へのこだわりすぎで、上から下まで台数や競争に気を取られ、欲望が価値を超えてしまい、一番の強みであったお客様の価値や経営効率が失われた」とのことである。

メッセージの原文は以下の通りである。

3月の問題の本質的な原因と対応策を列挙する。

一、MEGAのテンポの問題

本質的原因:0から1までのステップ(事業確認期間)を誤って1から10のステップ(急成長期間)として営業してしまった。

MEGAと高電圧EVは、理想ONEやターボEVと同じく0から1のステップとしなければならず、Lシリーズのように発売と同時に1から10までの営業をするような力を備えていない。これはEVの売り出し方に対する誤判断だった。この乱れで、営業スタッフもLシリーズの利用者を相手にする時間や力が大きく減ってしまい、主力車種のL8は店内の展示スペースすらなくなってしまった。

対応策: MEGAについて、粘り強く0から1までというテンポで営業をし、主なターゲットを見据え、高級EVに対し購買力のある地域を見据える。何から何まで成功させるという策を捨て、主要地域の大型販売スポットに特化して車とのふれあいや試乗をしてもらうほか、これらの地域で超急速充電所を建設する。0から1というステップを成し遂げてから、改めて地域やお客様の層を拡大してPRしていく。

二、販売台数への過度なこだわり

本質的原因:上から下まで販売台数や競争に気を取られ、欲望が価値を超えてしまい、一番の強みであったお客様の価値や経営効率が失われた。欲望を求めたあまりに嫌がられる存在になってしまった。

対応策:販売台数への期待や欲望を落として健全な成長へ回帰する。競争でなくお客様を、欲望でなく価値を見据える。一番の強みであるお客様の価値の向上、そして経営効率の向上を改めて目指す。

以下の行動ルール3点を着実に守る。

• お客様の価値を第一に

•共に創ることで合意に達する

•着実に事を運び、誤りは正す

2024年3月の問題は、2022年の問題の補強版である。着実に事を運び、誤りは正す。みんなで努力し、お客様の価値や経営効率を見据え、リズムをじっくり抑制し、地道に問題を解決することで、お客様に健全なサービスを続けていく、という自信は十分である。

(中国経済新聞)