ロシア・トゥデイ:中国と国交を樹立して今年で75年である。この数年間、両国の関係はこれまでにないレベルに至っている。現在、国際関係が世界的に変わっている中、どのようにすれば両国の協力の潜在力を最も効果的に引き出せるか。
王外相:習近平主席とプーチン大統領のリードの下、中露のパートナー関係はハイレベルで推移している。双方は政治的相互信頼を一層強固なものにし、互恵協力で相互補完し、民間交流の熱気が高まっている。去年、双方の貿易額は過去最高の2400億ドルに達し、2000億ドルの目標を前倒しで達成した。ロシアの天然ガスが中国に広くいきわたり、中国の自動車がロシアの至る所を走っていることに、互恵協力の力強さと大きな将来性が十分に示されている。
中露関係をしっかりと維持・発展させることは、双方が両国国民の根本的利益に基づく戦略的選択であり、さらには世界の流れに沿った必然的な要望でもある。世界の主要大国であり国連安保理の常任理事国である両国は、冷戦時代とは全く異なる新たな大国関係モデルを確立し、同盟せず、対抗せず、第三者を標的としないことをベースに、恒久的な善隣友好を堅持し、包括的な提携を深めている。今の世界において、覇権主義は人心を得られず、分断に前途はなく、大国は対抗してはならず、冷戦は繰り返してはならない。中露関係は世界の多極化と国際関係の民主化という時代の流れに順応しており、世界の戦略的安定の維持、大国の望ましい相互作用の促進、新興大国協力の推進にいずれも重要な価値がある。
今年、中ロ両国は国交を樹立して75年である。双方は共同で「中ロ文化年」を実行し、両国関係が新たな発展のチャンスを迎える。中国はロシアとともに、協力の新しい原動力を更に育て、両国民の友好の基礎を常に固めたい。ロシアは今年、BRICSの議長国を務め、中国は今年後半に上海協力機構(SCO)の議長国となる。双方は多国間協力を強め、真の多国間主義を実行し、国連を核心とする国際体制を維持し、地域と世界の安全・安定を守っていく。
(中国経済新聞)