中国、スイスなど6カ国にビザ免除政策を試行

2024/03/12 13:00

中国外務省は2024年3月7日、中国共産党中央政治局委員である王毅外務大臣が全人代の記者会見で述べた、中国式現代化の推進のための新たな措置を発表した。

王大臣は、「経済外交は対外的活動の重要な内容であり、決済の簡素化も含め、引き続き外国との人員往来を円滑にする措置を打ち出していく。3月14日から、スイス、アイルランド、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、ルクセンブルクの6か国に対してビザ免除政策を実施する。より多くの国が中国人に対してビザ措置を簡素化し、国際間の人員往来のスムーズなネットワークを築き、国際旅客便の早期回復を後押しし、中国人がいつでも海外に行けるようになることを望む。また外国人にも最高のサービスを提供したい」と述べた。

さらに王大臣は、「『在中国使節の地方訪問』をさらに展開し、地方や企業の開放や協力へ橋渡しを果たす。担当部門に協力してより多くのハイレベルな自由貿易協定を結び、自由貿易エリアの世界的拡大に向け、グローバルな産業チェーンやサプライチェーン、データチェーンの安定性を維持したい。また輸入博、サービス貿易会、消費財博覧会、サプライチェーン博覧会などの国際イベントを実行し、自由で法を守り、国際的なビジネス環境を整備し、各国の投資家やパートナーにより安定し長期的なメリットをもたらしたい」と述べた。

中国は2023年、外国との人的往来をさらに促進し、質の高いサービスの成長やハイレベルな開放を目指し、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシア6か国の一般旅券保持者に対してビザ免除政策を打ち出した。期間は2023年12月1日~2024年11月30日で、ビジネス、観光、親戚・友人訪問、トランジットであれば一般旅券のみで入国可能とし、滞在期間は15日以内とする。ビザ免除条件を満たさない場合は事前にビザを取得する必要がある。

また1月25日にはシンガポールともビザ免除措置を実施することで合意し、2月9日から実行しているほか、1月28日にタイとも同様の措置をとることで合意し、2024年3月1日から実行している。

(中国経済新聞)