南京でマンション火災、15人が死亡 火元はテラスの電動バイク

2024/02/26 14:30

澎拜新聞によると、2月23日、江蘇省南京市雨花台区のマンション「明尚西苑」の6号棟で火災が発生した。南京市は24日深夜に記者発表会を行い、23日24時までに火災で15人が死亡、44人が病院に搬送され1人が重体、1人が重症で、42人が軽傷であり、いずれも命に別状はないと報告した。

これまでの調査の結果、6号棟のテラスに駐車していた電動バイクから出火したものと見られており、さらに詳しい原因を調査している。

24日午前の現場の様子を見ると、建物の周囲に立ち入り規制の紐が張られ、マンションの住民が集まって火事の模様について語っていた。複数の住民の話では、この団地は2019年夏にも2号棟のテラスで電動のバイク充電による火災が発生しており、当時は通報が早かったためけが人などはいなかった。

今回の火災があった6号棟のテラスやその上の1階から3階までは壁が黒く焼けており、テラスで火の及ばなかった所にまだ電動バイクが停めてあった。またその上の21階から34階までも、壁の焼けている部分があった。

また、この団地の2号棟のテラスにも電動バイクが100台以上停めてあり、壁の一方が黒く焦げ、通気口にも燃えた跡が残っていた。

さらに3号棟や5号棟などのテラスにも多数の電動バイクがあった。ある住民によると、2019年に電動バイクの建物内持ち込みや通路への放置が禁止されたことを受け、運動をしたり休んだり自転車を駐輪していたテラスが電動バイクの置き場になってしまったという。「管理会社に対し、危険なのでテラスにスプリンクラーを設置するか、離れた所に電動バイクの置き場を設けるようにと何度も訴えたが、無視されている」とのことである。

また、メディアに訴える行動もあった。2022年4月に南京の放送局の番組「法治現場」で、マンションのある住民が、夜間に建物のテラスに電動バイクが180台以上も停まっているのに消火用スプリンクラーもなく、消火器数台程度しかないと訴えた。これに対して、マンションの管理会社である新鴻運物業の担当者は、「テラスは電動バイクの駐車場として造られたものではないので消火設備がない。新たに設けられるか専門家に連絡している」と答えた。

中国応急管理省の「高層マンションの消防安全管理規定」によると、建物のエントランスや避難通路、階段、非常口は電動バイクの駐車や充電を禁じている。また、団地の敷地内に建物と保安距離を設けた上で電動バイクの駐車場や充電所を別途設置することが望ましい、とされている、さらに、やむなく駐車場や充電所を建物内に設ける場合は、他のスペースとの間に防火措置を施すこと、必要な消防器具を用意し、充電設備はフル充電完了後にオートストップする機能を設けることとされている。

(中国経済新聞)