董潤年が監督、脚本を務め、ダー・ポン、バイ・コー、ジュアン・ダーフェイの2人が主演でワン・シュンが助演、スン・イージョウ、リー・ナイウェン、オーヤン・フンチャンが友情出演するオフィスのコメディ映画「年会不能停!(Johnny Keep Walking!)」が、12月29日の封切りから翌30日までの2日間で、興行収入が1億元(約20億円)の大台を超え1.28億元(約25.4億円)に達した。鑑賞者数はのべ315万人以上となっている。
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「年会不能停!」は、初日は上映率21.3%で3624万元(約7.20億円)を獲得、翌日は上映率が13.1%と大幅に下がったが興収は5100万元前後(約10.1億円)と見込まれる。映画レビューサイト「猫眼」は、中国本土での興収は最終的に8.05億元(約160億円)に達すると予測している。
「年会不能停!」の口コミについて、猫眼では3.1万人が採点して平均点は9.6点、淘票票では2.3万人が採点し平均点9.4点、豆瓣(Douban)では3.4万人以上で8.0点だった。正月枠で最初に点数を公開したこの作品は、豆瓣ではコメディとして2023年度の最高点数を獲得し、今回の数件の新作で最高の評価となりそうである。
「年会不能停!」は、ダー・ポン演じる機械工の胡建林がふとした手違いで本社に配置転換するという意表を突いた異動の中、人事課の課長である馬傑(バイ・コー演)が保身のために真相を隠す、といったストーリーである。ブルーカラーからエリート社員に転身した胡建林が、環境の変化に馴染めずに失態を連発し、「化けの皮」をはがすような存在となって職場の人間模様が描かれる。さらには、濡れ衣、手柄の奪い合い、言い逃れ、おべっか、コネ、大風呂敷、経歴自慢、世渡りなど、職場にありがちな出来事が描かれており、多くの人が共感を覚える作品となっている。
主演のダー・ポンは今年、様々な作品で監督や主役を務めており、年初に上映された「無名」や「保你平安」、夏休み上映の「熱烈」、そして今回の「年会不能停!」は、口コミ・興収ともに好結果だった。さらには、「第八个嫌疑人(Dust To Dust)」で第25回上海国際映画祭の主演男優賞に選ばれている。
(中国経済新聞)