中国EV百人会「自動車界は向こう2年間で統廃合が進む」

2023/12/31 08:30

中国EV百人会の張永偉副理事長兼事務局長は記者発表会で、中国自動車界の傾向や課題について「2023年は大切な競争の時期であり、特に新エネ車は新たに1100種類以上が打ち出されたことで、業界内でつぶし合いや競争が激化した」と指摘した。こうした変化で自動車の新旧交代サイクルが急速に縮まり、今の新型車種の発表間隔はガソリン車の時代よりはるかに短い12~18か月となっている。

マーケットが多元化していく中、業界ではストック構成を改善し最適化する動きが強まっており、特に完成車の生産体制の改善や既存車種のEV化が進んでいる。小規模なEVメーカーがリストラにさらされ、競争の構図も一段と掘り下げたものとなって、マーケットが著しく細分化し撤退する企業も出てくる。また外国企業との合弁社も分岐点に立ち、電動化に追随するかスマート化するかの両極に分かれていく。

販売数量を見ると、新エネ車が相変わらず伸びており、2023年の台数は約950万台、2024年は1300万台に達すると見られる。主に売れているのは10万(約200万円)~15万元(約300万円)であることから、新エネ車もこの価格帯でかなり期待が持てそうである。プラグインハイブリッドや技術のマルチ化もマーケットの成長を後押ししているほか、使用環境や消費環境の改善、および国からの支援政策なども新エネ車の伸びを支えていく。

こうした中、価格競争も発生しており、各メーカーがシェアを奪いに値引き策を講じ始めている。さらにはファーウェイ、バイドゥ、シャオミなどの新規参入により競争は一段と激しくなっている。コスト面については、電池の値下がりで負担がやや軽減したが、スマート化が進んで車の製造も費用がかさみ、コストダウンも難しくなっている。

張副理事長はまた、業界の現状について、「質のいいクルマがなぜ安いのか、利益の出ない会社がなぜ生き残っているのか、今後どれほどのメーカーが存続するのか、という 3つの疑問を投げかけた。中国は数年間のつぶし合いの後に世界規模の自動車メーカーが生まれるとも予測している。産業の集中化により理論的には大多数の企業が消えていくと見られるが、自動車界の行方を見極めるにはまだ時間が必要だという。

(中国経済新聞)