ウォン・カーウァイ(王家衛)監督・最新作『繁花(Blossoms)』

2023/12/30 15:00

香港の映画監督ウォン・カーウァイ(王家衛)の最新TVドラマ『繁花(Blossoms)』が12月27日夜、CCTV8(中央電視台)で放送スタートした。

©︎CCTV8

本作は、金宇澄(ジン・ユチョン)の同名小説を原作とした主人公たちの成長物語。舞台は、1990年代初頭の上海。大きく変化する時代の中で、小さなチャンスを掴もうと必死になるレストランのウェイター、小売店の店主、工場経営者、運転手たち。ごく平凡な彼らが、あらゆる困難に真正面から挑み、失敗や挫折を経験しながらも、諦めることなく成長していく姿を描いた感動作だ。

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キャストには、フー・ゴー(胡歌)、マー・イーリー(馬伊琍)、ティファニー・タン(唐嫣)、シン・ジーレイ(辛芷蕾)など中国を代表する俳優陣が名を連ね、『ブエノスアイレス』(97)でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞し、『グランド•マスター』(13)が第63回ベルリン国際映画祭のオープニングを飾った世界的映画監督のウォン・カーウァイがメガホンを執った。

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『繁花(Blossoms)』は、当時の街並みや社会を忠実に映し出すため数年前から資料調査やフィールドワークの実施等が行われ、可能な限り当時の姿を復元。また、外灘、和平飯店、福州路、錦江飯店、花園飯店、張園、宝源路などで撮影が行われ、視聴者は90年代の中国を肌で感じることができる。

監督以外にも、本作の脚本を手がけるのは、マー・イーリー主演のTVドラマ『我的前半生(The First Half Of My Life)』で「上海電視節白玉蘭賞・最優秀脚本賞」を受賞した秦雯(チン・ウェン)。映画『グリーン・デスティニー』で「アカデミー撮影賞」を受賞したピーター・パウ(鮑德熹)が撮影監督を務めている。

(中国経済新聞)