11月1日夜、江蘇省溧陽市の張涛副(ジャン・タオフ)市長が元同僚の女性と不適切な関係となり、発覚後に妻に離婚を迫ったとの動画がネットに掲載された。
動画には身分証を手にした女性が現れ、「私は顧敏琪(グ・ミンチ)、中国共産党の党員で江蘇省常州市の事務職員である。元夫の張涛(中国共産党党員で溧陽市副市長)が私生活で不適切な行動をとったことを通報する。具体的には以下の通りで、関係当局に調査を依頼している」とのコメントが添えられていた。
動画の「顧さん」によると、張副市長は結婚していながら元同僚の劉さん(ある区の常務委員で紀律工作委員書記)と不適切な関係となり、既婚者としてあるまじきもので常軌を越えた行動をとったという。さらに、これが発覚したのちに離婚を迫り、法庭での仲裁の前に何度も恫喝し暴力的行為をしたという。
これについて、江蘇省常州市ラジオテレビ局は11月3日22時57分、Wechatアカウント「中呉網」で「溧陽市の張副市長は、これまでの調査の結果、紀律違反の疑いで規定通り副市長から解任し、紀律検査監察機関より立件審査する。その他報告された問題については調査中」と発表した。
溧陽市のホームページによると、張副市長は1979年11月生まれで大学院修士卒、共産党員である。2022年8月に溧陽市副市長に就任し、農業・農村、農村振興、治水、近代農業の産業パーク、民政、退役軍人対応、生態環境保護を担っていた。これらの情報は今なお掲載されている。
(中国経済新聞)