中国の自動車ディーラー2.9万店、二線級車種は淘汰

2022/05/4 20:41

自動車市場はこのところ競争が激しくなっており、毎年一部のメーカーで重圧に苦しむディーラーが閉店するという事態になっている中、新エネ車は依然として成長している。

中国自動車流通協会は先ごろ、乗用車ブランド98種類(うち超高級車、高級車が25種類、合弁車が19種類、国産車が54種類)の販売網についてレポートを発表した。2021年末時点における店舗の数は前年より3.9%増えて2.9万店(サービス店の数)で、うち新規開店数は2468店、諸般の事情で閉店したのは1379店であった。

2021年、国産車種については、新エネ車の急速な拡大を受けて店舗数を増やしており、BYD、長安、奇瑞、小鵬、哪吒汽車などの成長により全体に占める割合が前年より2.4ポイント増えた。そのあおりを受けたのが合弁車種で、割合は2.4ポイント減り、高級車種はほぼ横ばいであった。

さらに、2021年に撤退した1400近い店舗のうち、合弁車種のものが57%を占めており、種別では北京現代、ビュイック、東風プジョー、広汽フィアットクライスラー、シュコダが中心で、長安マツダと一汽マツダも販売網の再編により一部の店が閉店している。

これらはいずれも二線級のブランドであり、このところの国産車の台頭や高級車の価格ダウンにより各車種とも競争力が弱まり、販売チャネルが縮小の一途をたどっている。

(中国経済新聞)