夏季シーズン映画興収が4000億円を突破

2023/09/1 20:30

8月31日19:00現在、今年の夏季シーズン(6月1日-8月31日)映画の総興行収入は206億元(約4126億円)以上、総観客数は5億400万人を超え、総上映回数は3,461万回に達した。そのうち興行収入が20億元(約400億円)を超えた作品は4本となった。

特に、中国映画が好調で、『消失的她』、『孤注一擲』、『八角籠中』、『封神第一部』、『長安三万里』が興行成績トップ5にランクイン。『消失的她』は、5億2200万円(約705億3000万円)、『孤注一擲』は35億1900万円(約704億8000万円)、『封神第一部』は24億8000万円(約496億7000万円)、『八角籠中』は、22億400万円(約441億4000万円)、『長安三万里』は17億9800万円(約360億1000万円)となり、この5本の合計興収が夏季シーズン全体の約3分の2を占めた。

2019年夏の興行収入は、177億7800万円(約3560億円)。新型コロナウイルスの影響により、2020年は36億2000万円(約725億円)、2021年は73億8100万円(約1478億円)、2022年は91億3600万円(約1834億7000万円)となり、今年は映画・テレビ業界が強く回復しており、関連上場企業の業績拡大を牽引している。

夏季シーズンに、今年初めて映画館へ足を運んだ人の数は全体の52.7%を占め、2019年の44.6%に比べ大きく伸びた。その背景には、『消失的她』、『孤注一擲』、『八角籠中』、『封神第一部』、『長安三万里』などの話題作が上映されたことがあり、中国映画市場の持続的かつ健全な発展にとって、意義のあるシーズンとなった。

徳邦証券のアナリスト馬笑(マー・シャオ)氏は、年間の興行収入が570億元(約1兆1,400億円)に達すると予想し、国慶節公開の『前任4:英年早婚(Ex 4: Marry Young)』、『堅如磐石(Under the Light)』など一部の映画は、10億元(約200億円)を超えると見込んでいる。

(中国経済新聞)