7月14日より中国全土で上映が始まったアニメ映画『茶啊二中（Oh My School!）』（日本では未公開）が、公開1週間で興行収入が2億元（約39億3000万円）を突破する大ヒットとなっている。
『茶啊二中』は、2014年から2018年までネットで第1部から第4部が配信されており、中国最大のレビューサイト「豆瓣（douban）」で10点中9点以上という高評価を得た大人気作品だ。ネットでの配信から5年ぶりとなった今回の作品は、脚本から制作まで丸5年を費やしており、共同で監督を務めた夏銘澤（シャー・ミンヅゥー）氏と閻凱（イェン・カイ）氏による渾身の一作となっている。
本作は、中国の東北地方・吉林省を舞台にした学園コメディー。ある日、茶啊第二中学校の中学3年生でヤンキーの王強（ワン・チャン）と常に不機嫌な担任教師・石妙娜（シー・ミャオナ）が、ひょんなことから体が入れ替わってしまう。刻刻と迫るシー・ミャオナの公開授業コンテスト。2人は必死で戻る方法を探すが、彼らの前には数々の困難が立ちはだかる。そして、担任教師のシー・ミャオナは、悪い生徒というレッテルを貼られたワン・チャンに入れ替わったことで彼の苦しみや内面の誠実さに気づいていき、教師としての考えに変化が・・。
ワン・チャンとシー・ミャオナを中心に、スピード感ある映像とユーモア溢れるストーリー展開に目が離せない、今年大注目の中国アニメ映画となっている。
（中国経済新聞）