中国は6月1日から8月31日までの夏季映画シーズンが半分を過ぎた中、7月19日午後3時現在の興行収入は総額93億元(約1807.6億円)に達し、2022年のシーズン全体の91.36億元(約1775.7億円)を早くも上回った。残された1か月余りでも期待の集まる国産映画が続々とリリースされ、シーズン全体の興収は100億元(約2000億円)が間近に迫る勢いである。
映画のデータアプリ「灯塔専業版」のデータアナリストである陳晋氏は、この夏の前半は絶好調であり、後半も「封神第一部」、「超能一家人」、「熱烈」、「MEG ザ・モンスターズ2」、「孤注一擲」などがこの勢いを続けるよう期待していると述べた。
灯塔専業版によると、現時点の上位3作品の興行収入は、「消失的她」(消えた彼女)が34億元(約661億円)、「八角籠中」が16億元(約311億円)、「長安三万里」が8億元(約155億円)の順である。
このうち国産アニメのカテゴリーでベスト10入りを果たし、現在7位となっている「長安三万里」は、天眼査Appによると、以前の動画サイト「TUDOU」の創業者である王微氏が2013年3月に設立した「追光動画」の作品であり、同社にとって最大のヒット作品となった。これまでにIDG資本、高瓴資本から融資を受けている追光動画は、「長安三万里」の前にアニメ映画「白蛇:縁起」、「白蛇2:青蛇興起」、「新神榜:楊戬」で知名度を上げており、これら3作品の興行収入は順に4.68億元(約91.0億円)、5.8億元(約112.7億円)、5.55億元(約107.9億円)となっている。
またさらに、光線影業、彩条屋など5社のプロデュースで7月14日に封切りしたアニメ映画「茶啊二中」が、これまで1.75億元(約34.0億円)を売り上げており、レビューサイト「豆瓣」では「長安三万里」に次ぐ8.0点の高得点をマークしている。
(中国経済新聞)