上半期、上海南港から輸出された自動車は前年同期比186%増の15万台を突破。そのうち7月以降でも2万台を超えており、自動車輸出の勢いが維持されている状態だ。
中国汽車工業協会(CAAM)のデータによると、中国の自動車輸出は高成長の勢いを維持しており、2021年の年間輸出台数は200万台以上。2022年は300万台以上となり、今年上半期においては前年同期比75.7%増の214万台を記録している。
今年に入ってから、上海南港における自動車の輸出入貿易は、数量、RORO船の活用、航路カバー率の面で新たな段階に入った。
7月15日現在、洋山出入境検験検疫局は合計130隻のRORO船を検査し、17万台以上の各種商用車の輸出を保証。テスラ上海臨港工場は同社のグローバル製造センターとして、6月の出荷台数は前年同期比約20%増の9万3,680台となった。そのうち6月1日以降だけで2万5,000台以上のテスラ車が上海南港から輸出されている。
航路では、欧州、ニュージーランドなどの海上航路での運行が再開。4月には上海南港が北米直行航路を開設、カナダ、米国などをカバーする輸出を開始した。能力面では、1隻で3,000台以上の商用車を積載できるRORO船は前年同期比176%増の23隻に達し、上海南港では輸出待ちの車両で満杯になることが常態化している。
効率面では、車両のロープウェイ運行スピードが向上し、ロープウェイ船の平均所要時間は前年同期より4時間以上短縮された。また現在、上海南港から計2万800台余りの自動車が輸出されており、自動車貿易のハブ港としての地位がより顕著になった。
(中国経済新聞)