中国の映画監督、チャン・イーモウ氏は、今年73歳を迎えながらも創作力旺盛である。新作の「第二十条」(原題「正当防衛」)がこのほど河北省廊坊市でクランクインした。
関連資料によると、レイ・ジャーイン、マー・リーらが演じる「新現実主義」の作品で、コメディ要素も交え、来年春節の封切りが見込まれている。
あらすじはすでに披露されており、中年となった検察官の韓明はキャリア生活最後の頑張りを見せるはずだったが、真向対立する事件に巻き込まれた。同じ検察官である呂正方の執念深さを前に韓明は、初めはおじけづいていたが、最後は彼とともに重圧をはねのけ、傷害罪という嫌疑を晴らして正当防衛とし、公平で正しい法を取り戻す。
中国国家電影局の登録情報を検索すると、この作品の所属元は北京光線影業および最高人民検察院影視中心となっている。
キャストのレイ・ジャーインは、チャン・イーモウ作品としては「狙撃手」、「懸崖の上」、「堅如磐石」に次ぐ4作目の出演となり、今回は検察官の韓明役を演じる。先ごろ「人世間」で周秉昆役を演じて白玉蘭賞の最優秀主演男優賞に輝いたレイ・ジャーインにとって、「第二十条」の韓明はまさに適役である。
チャン・イーモウ監督は以前、今回の作品は「新現実主義」の映画であり、男女の絡みもある一方で普通の美的感覚も備えると述べていた。注目を招いて一般の観衆も呼べる上、庶民が見てもわかるものだという。
(中国経済新聞)