BYDブラジルに大型生産拠点を建設 900円かけ工場を3か所建設

2023/07/7 17:30

新エネ車メーカーのBYDはブラジルのバイア州で現地時間 7 月 4 日、地元政府とともに、州内カマサリ市に3か所の工場から成り立つ大型の生産拠点を建設すると発表した。投資額は合計 30 億レアル(約900億円)で、グローバル化を推し進めるものとなる。

公式発表によると、この生産拠点はEVバスやトラックのシャーシの工場、新エネ乗用車の完成車工場、リン酸鉄リチウム電池の製造工場で成り立つ。このうち新エネ乗用車のラインでは、EVおよびPHEVを年間15 万台生産予定で、リン酸鉄リチウム電池の工場は現地の港を十分に活用し、新エネ車に対する世界的な需要の増大に応えていく。

BYDの執行副総裁兼アメリカ州総裁である李柯氏は、「ブラジルでの大型生産拠点建設はアメリカ州のマーケット拡大の象徴であり、現地で新エネ車の普及が一段と進むほか、地球温暖化対応や生活レベルの向上を強く後押しすることになる」と述べている。

この生産拠点は 2024 年後半に操業開始予定で、現地に5000人分の雇用をもたらす見通しである。BYDブラジル現地法人の総経理である李鉄氏は、「企業は価値を生み出して社会に報いるべきだ。われわれは現地化した生産スタッフを結成して一連の教育活動を行い、地元の経済や社会の成長に貢献すべく、専門スキルの向上を目指す」と述べている。

2023年6月時点におけるBYDの生産販売速報によると、新エネ車の月間販売台数は去年の13万4036台から88.79%増えて25万3046 台であり、また1月~6月の合計では去年の64万1350台から95.78%アップの125万5637台となっている。

(中国経済新聞)