車載バッテリーの世界市場でトップのシェアを誇る「寧徳時代」は最近、機械設備、材料加工、建設補修に関わる分野で「時代電気船」の商標登録を申請しており、いずれも現在申請中となっている。
2022年11月、寧徳時代は完全子会社の「寧徳時代電船科技有限公司」を設立。先月、寧徳時代と深セン市政府との間で調印された戦略的協力枠組み協定の中で、電気船事業は新エネルギー自動車事業に次いで重要視されるプロジェクトとなった。
同社は、澎湃新聞の取材に対して「今後、寧徳時代は、あらゆる船種と場面に広く適応する舶用動力電池を作り、船舶の電動化実践に向け積極的に関連部門と協力し、政策提案、ビジネスモデルの革新、試験的な実証プロジェクトなどを行い、動力電池の先導的な役割を果たしていく」と述べた。
2018年4月、海運からの温室効果ガス排出削減に向けて、国際海事機関IMOは、海運からの温室効果ガス排出削減のための世界初の初期戦略「海運排出削減協定」を採択した。 この排出削減協定は、2050年の海運からのCO2排出量を2008年比で50%削減するという目標を掲げており、世界的に船舶への新エネルギーや代替エネルギーの適用を加速させることを提唱している。
2022年9月には、中国工業情報化部、国家発展改革委員会、その他5つの省・委員会は共同で「河川船舶のグリーン・インテリジェント発展加速に関する実施意見」を発表。その中でLNG船の積極的かつ着実な開発、バッテリー船の加速化を表明した。また同年 、福建省人民政府はエコロジー省建設のための「第14次5カ年計画」を発表し、内陸河川船舶の標準化を推進、沖合および内陸河川における電気船舶の開発と応用を加速することを提案している。
2022年1月、同社が開発した世界最大容量の電池を搭載した純電気船「長江三峡1号」が就航に成功。現在、長江、珠江、ビン江、カナス湖などで同社の電池を搭載した約200隻の船舶が運航している。
(中国経済新聞)