摩根資管の中国CEOに王瓊慧氏が就任

2023/07/1 16:30

「摩根資産管理中国」(以下「摩根資管」)は6月29日、同日付で王大智氏に代わり王瓊慧氏が最高経営責任者(CEO)に就任することが取締役会で承認されたと発表した。また、王大智氏はアジア太平洋事業の推進に向け香港に復帰して同部門の代表となるとも発表されている。

王瓊慧氏は2008年に摩根資管に入社し、2009年から中国法人の事業代表となり、2014年に中国エリア総裁に就任し、2016-2021年に摩根資管(中国)有限公司(WFOE)総経理および法人代表を務めた。また入社前にはブラックロックおよび中国工商銀行本店に勤めており、金融業界で23年以上の経験を有している。

業界筋によると、王瓊慧氏は中国市場に精通しており、商品やチャネルのローカライズ経験が豊富であることから、この時期のCEO就任は予想通りだという。外国企業にとって確かな現地化こそが規模拡大の土台であるとのことである。

摩根資管は2023年3月31日現在、アジア太平洋地域に1500人以上の社員を抱え、資産管理額は2170億ドル(約31.4兆円)以上である。中国に拠点を構えたのは19年前で、資産管理会社としてかなり早期である。公開データによると、2023年3月末現在、中国に84件の公募ファンドを有し、事業ラインの規模は1600億元(約23.16兆円)近くに達している。

(中国経済新聞)