中国の上場会社で素材メーカーの「彤程新材」(Red Avenue New Materials)は5月24日夜、実質支配者であるZhang Ningさんとその夫のLiu Dong Shengさんから、裁判での調停の末離婚するとの連絡があったと発表した。直接および間接的に2人が手にしたおよそ140億元(約2787億円)分の株式全額および収益は、規定によりZhang Ningさんのものとなる。
このため会社の支配者は夫婦2人からZhang Ningさんの1人となり、Liu Dong Shengさんは支配者ではなくなる。
彤程新材の目論見書によると、Zhang Ningさんは1974年4月生まれ、カナダ国籍で香港の永住権を取得している。1997年7月に北京工商大学生物化学科を卒業、2002年9月にイギリスのウォーリック大学でビジネスマネジメント修士課程を修了、2006年6月に長江商学院でEMBA(高級管理人員経営管理学)修士課程を修了、2015年6月にアメリカ・アリゾナ州立大学でグローバルフィナンシャルマネジメント博士号を取得している。
Liu Dong Shengさんは1973年生まれで国籍は同じくカナダ、バイオケミカル学科およびビジネスマネジメントの修士課程を修了している。彤程新材で設立当初から2012年12月まで副総裁として人材開発や管理部のマネジメントを担当していたが、2013年1月に子会社も含めてすべての職務から担当を外され、日常業務にノータッチとなっていた。 このところフォトレジストで知名度が上がっている彤程新材は、資料によると世界的な新素材の総合サービス会社であり、中国にファイン製造工場3か所と研究所2か所を設け、40以上の国や地域で事業を展開しているという。
(中国経済新聞)