北京ダックの老舗「全聚徳」は4月10日夜、2022年の決算を発表し、売上高は前年比(前年同期比)24.16%減のおよそ7.19億元(約139億円)で、株主帰属の収益はおよそ2.78億元(約53.8円)の赤字となった。赤字幅は前年より76.86%も増え、3年連続の赤字で今年は配当ゼロという。
2020年におよそ2.62億元(約50.7億円)、2021年も1.57億元(約30.4億円)の赤字を計上している全聚徳は、「ここ1年間の監査報告で、経営能力が不安定になっていることが示された」と述べている。
中国料理協会のデータによると、2022年の飲食業売上高の伸び幅は全国で前年より24.9%の鈍化、一定規模の会社では29.4%の鈍化であり、一般消費財の小売総額の伸び幅を6.1ポイント下回っている。
飲食サービスや食品の加工、販売を手掛ける全聚徳は、「全聚徳」、「仿膳」、「豊沢園」、「四川飯店」といった飲食ブランドを抱え、去年1年間で新たに直営店3店を設け、2022年末現在で店舗の数は直営の92店を含めて計102店となっている。
全聚徳の去年1年間の事業別売上高を見ると、飲食業は全体の72.99%で、前年比およそ25%減って5.25億元(約101.7億円)、商品販売も約22%ダウンしおよそ1.76億元(約34.1億円)であった。
(中国経済新聞)