韓国メディアによると、韓国政府が8日、中国からの入国者に義務付けていた出発前のPCR検査と検疫情報のシステム入力を3月11日に解除すると決定した。
韓国は3月1日に中国からの到着時の検査を廃止している。2月26日から28日のデータでは、入国者の陽性率はわずか0.7%となっていた。
この結果、韓国は去年末から実施していた中国からの入国時における制限をすべて撤廃することになる。中韓両国は2月中旬に相次ぎ短期ビザの発給を再開していた。
今回の決定を前に、中韓両国は航空便の運航再開予定の計画を立てており、韓国国土交通省は3月3日に、両国間の運行本数をコロナ前のレベルに回復することで中国政府と合意したと述べている。
これに応じて両国の航空会社は、3月3日からそれぞれ週に608本という通常の枠内で運航することが可能になった。各社とも乗客の需要や空港の条件を見て、今月中に運航本数を週に200本以上とし、段階的に増便していく。これにより高価だった航空券が値下がりするとも見られている。
中国税関総署が3月7日に発表した最新データによると、今年1~2月の韓国との貿易総額は3325.4億元(約6.55兆円)で、韓国から中国への輸出は23.3%の大幅減となっている。韓国メディアはこの理由として、主力品である半導体の輸出が減ったためとしている。
同じく中国税関総署が発表した2022年の貿易データでは、年間の中韓貿易総額は前年比0.1%増の3622億ドル(約49.56兆円)であり、韓国は日本を抜き中国で4番目の貿易相手国となっている。
(中国経済新聞)