中国外務省の汪文斌（Wang Wenbin）報道官は2月13日の定例記者会見で、「中国共産党中央政治局委員で外交問題を担当する外事委員会弁公室の王毅（Wang Yi）主任が、各国の要請に応じて2月14日から22日にかけてフランス、イタリア、ハンガリー、ロシアを訪問する」と発表した。この中で、第59回ミュンヘン安全保障会議に出席し、中国に関するセッションで「常に平和の道をゆるぎなく歩む」と明言し、会議のテーマに沿って大きな国際問題での中国側の立場を説明する予定としている。
汪報道官は、「今年はEUと本格的なパートナー関係を築いてちょうど20年である。王委員の今回の訪問で、今年のヨーロッパとのハイレベル交流が幕を開く。フランス、イタリア、ハンガリーは中国の大切なパートナーである。訪問中、王委員はこれら3か国と深く意思を疎通し、2か国関係を新たに発展させ、ヨーロッパとの信頼関係を高め、大きな国際問題について意見交換する」と述べた。
王委員は、国際戦略や安全政策に関する世界的規模の年間フォーラムであるミュンヘン安全保障会議で、複雑に入り乱れ地政学的に緊張感が高まる世界情勢に際し、平和と安全を目指す上で中国側の主張を述べる予定である。
（中国経済新聞）