中国、2月6日から団体旅行を解禁

2023/01/21 19:53

中国文化観光省は20日、2月6日から旅行会社が自国民を対象に20ヵ国への団体旅行、及び「航空券+ホテル」のパック・ツアーを試験的に再開すると発表した。

対象国は、タイ、インドネシア、カンボジア、モルディブ、スリランカ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ラオス、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニヤ、南アフリカ共和国、ロシア、スイス、ハンガリー、ニュージーランド、フィジー、キューバ、アルゼンチンの20ヵ国となっており、日本は含まれていない。

文化観光省は、各旅行会社に対して、中国および渡航国の新型コロナウイルス対策への遵守を義務付け、旅程を変更したり、対象国以外への団体旅行を禁止している。20日より、中国全土の旅行会社およびオンライン旅行会社に対して、旅行商品の販売やプロモーション活動を認めている。

団体旅行の解禁にあたり、中国オンライン旅行サイト携程(Ctrip)団体旅行部門CEOの江文(Jiang Wen)氏は、「3年間、この日が来ることを待ち望んでいた」と述べた。団体旅行の解禁が発表された後、同社の旅行商品へのアクセス数は5倍に急増し、その中でも、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポール、カンボジア旅行へのアクセス数が最も多い。同社では現在、プライベートツアー、少人数グループツアー、旅行先の現地観光プラン、オーダーメイド旅行など約100の旅行商品を発売している。

アリババグループが運営する旅行サイト飛猪(Fliggy)によると、これまでに33の国と地域への旅行予約件数は前年比2倍以上に増加。そのうち、タイ、モルディブ、ニュージーランドの予約件数は前年比10倍以上となっている。また、直近1週間における海外航空券の予約件数も前年比3倍以上に増えた。

(中国経済新聞)