中国航空当局、来年1月8日から「ハイリスク」国際線を廃止、「搭乗率75%以下」も撤廃

2022/12/29 17:25

中国の航空当局は12月28日、国際線の運航について実施していた「各国1路線」などの規制策を2023年1月8日に撤廃するとの通達を発した。

中国は2019年に発生した新型コロナウイルスの国外からの流入を防ぐ措置として、2020年3月26日から、航空便の国際路線について「国内の航空会社については各社運航対象となっている国について1路線、週1往復まで、外国の航空会社については各社につき中国との航空路線を1路線、週1往復まで」といった運航規制を敷いていた。

この規定は2020年6月に無効となっていたが、2年以上経った今でも、国際線の運航については2020年3月26日に当局より発表された「国際線情報発表(第5期)」の計画に基づいて便を増減していた。各都市とも入国規制への対応に追われて運航がままならず、国際線の便数は2019年よりおよそ9割も減っていた。・

今回の通達では、国内外の航空会社からの国際線チャーター機の運航申請を再開し、2023年の夏~秋のダイヤは手続きや基準を完全にコロナ前の状態に戻し、中国行きビジネスジェットも受け付けるとしている。また国別の「ハイリスク便」は廃止し、入国便に対する搭乗率75%との規制も撤廃する。

(中国経済新聞)