「浙商総会」、アリババ元会長のマー氏に代わり正泰集団トップが新会長に就任

2022/12/7 22:34

浙江省のビジネス界が自発的に立ち上げた非営利的で共同的な民間団体であり、通販大手アリババの元会長である馬雲(ジャック・マー)氏が会長を務めている「浙商総会」は、12月7日の第2回理事会で、正泰集団の会長である南存輝氏がマー氏に代わり次期会長に就任すると発表した。

公開情報によると、浙商総会は2015年10月24日に発足し、当時アリババ会長であったマー氏が理事会の初代会長に選ばれた。本部は浙江省杭州で、製造業、金融業、貿易業、医薬品、教育、不動産、ハイテク、ITなどの各社が会員であり、贈賄、賃金不払い、脱税、権益侵害行為をしないという決まりがある。

正泰集団会長 南存輝氏

マー氏は1999年にアリババを立ち上げてグループのCEO、取締役会会長を務め、2013年5月にCEOを辞任、さらに2019年9月に会長職も辞任したが、その後も取締役会には在籍している。

また南氏について、正泰集団のホームページを見ると、1963年7月浙江省楽清で生まれ、1984年に正泰集団の前身である楽清県求精スイッチ工場を立ち上げている。正泰集団は現在、スマートエレクトロニクス、クリーンエネルギー、工業の自動化制御、便利家具、インキュベータなどを手掛ける先進エネルギーソリューションのサプライヤーとなり、子会社の正泰電器は低圧家電の事業者として中国で初めてA株(中国株)上場を果たしている。

南氏は現在、中国政治協商常務委員会、中国工商連副会長、中国電器工業協会会長も務めている。

(中国経済新聞)