中国国家鉄路集団(国鉄集団)は9月23日、中秋節と国慶節が重なる大型連休に向けた鉄道輸送を開始した。10月8日までの16日間で、全国の鉄道利用者は延べ2億8400万人に達すると見込んでいる。期間中は1日平均約1万3000本の旅客列車を運行し、10月1日に利用客がピークを迎える見通しだ。
国鉄集団の担当者によると、今年は中秋節と国慶節の休暇が続くため、観光や帰省、レジャーなどによる移動需要が高まっている。中秋節の短距離移動と国慶節の長距離旅行が重なり、鉄道の利用客は高水準で推移するとみられている。特に一部の路線や時間帯では、利用客が集中する可能性がある。
9月23日午前8時時点で、鉄道のオンライン予約サイト「12306」では、中秋節・国慶節期間の乗車券が累計9621万枚販売された。
予約状況を見ると、主な出発地は北京、広州、上海、深圳、杭州、成都、南京、鄭州、武漢、蘇州など。到着地では、北京、上海、広州、杭州、成都、鄭州、南京、武漢、西安、長沙などが人気を集めている。路線別では、北京―鄭州、上海―北京、広州―南寧、広州―貴港、北京―上海、北京―太原、北京―瀋陽、北京―西安、北京―済南などで利用客の集中が見込まれている。
一方、9月24~25日、9月27~28日、9月29日~10月1日、10月6~7日の移動・帰省ラッシュの期間でも、一部の列車にはまだ空席があるという。10月2~5日の連休中盤は、各方面とも比較的余裕があるとしている。
国鉄集団は、連休中の混雑に対応するため、輸送力を大幅に増強する。全国で繁忙期向けのダイヤを組み、高速鉄道と在来線の輸送力を最大限に活用する。
利用客が集中する時間帯には、臨時列車の増発や高速鉄道車両の増結、在来線列車への車両増結などを実施。需要の大きい地域や路線、時間帯に合わせて、きめ細かく輸送力を投入する。安全運行を確保しながら、ピーク時には鉄道局をまたぐ旅客列車を1日最大約890本追加で運行できる体制を整える。
連休中の観光需要に対応するため、観光列車も多数運行する。鉄道部門は各地の文化・観光当局と連携し、観光や自然・健康を目的とした旅行、文化財を巡る学習旅行など、さまざまなニーズに合わせた運行ルートを設定した。
「星光・燕趙号」「津旅時光号」「パンダ専列」「中原鉄道・大河の南号」「南方列車・湘潇号」など、地域の特色を生かした観光列車を運行するほか、「斉魯1号・文化財研学列車」や「中国雪都・私のアルタイ」といった観光専用列車も運行する。これらの列車は、沿線の自然景観や歴史・文化遺産、特色ある料理などを結び、鉄道旅行を通じて各地の魅力を楽しめるよう工夫されている。
中秋節と国慶節が続く今年の大型連休を前に、中国の鉄道当局は大幅な増発や観光列車の運行などを通じて輸送力を強化し、帰省客と観光客の旺盛な移動需要に対応する構えだ。
(中国経済新聞)
