中国広東省深圳市で、人型ロボットの実用化が急速に進んでいる。ロボットによる荷物の仕分けや交通整理、飲食店での接客など、さまざまな場面で人型ロボットが「働く姿」が見られるようになり、市民の日常生活や生産活動に徐々に溶け込み始めている。
深圳では現在、物流現場で荷物を仕分ける「ロボット作業員」、道路で交通整理を行う「ロボット交通警察」、飲食店などで接客を担う「ロボット店員」など、人型ロボットの活用シーンが広がっている。

これまで人型ロボットは、研究開発や展示会などで技術力を示す存在として注目されることが多かった。しかし深圳では、実際の業務を担う段階へと移行しつつある。人間と同じような形状や動作能力を生かし、人が働いてきた現場への導入が進んでいる。
観光分野でも活用が始まっている。深圳の人才公園では、ロボット店員が来園者にアイスクリームを提供するなど、観光客と直接接するサービスにも人型ロボットが登場している。
人型ロボットは、単なる「未来の技術」から、現実の社会でサービスを提供する存在へと変わりつつある。物流、交通、飲食、観光など幅広い分野で導入が進む深圳は、中国における人型ロボットの社会実装を先導する都市の一つとなっている。
今後、ロボットの性能向上やコスト低下が進めば、さらに多くの産業や公共サービスで活用される可能性がある。人型ロボットがさまざまな職場で「働く」光景は、深圳の日常から中国各地へと広がっていきそうだ。
(中国経済新聞)
