中国の自動車大手・Geely Auto(吉利汽車、ジーリー)は6月17日、新型の中大型EVセダン「銀河TT(Galaxy TT)」の車名を正式発表するとともに、車両の公式画像を公開した。新モデルは純電動車(EV)として開発され、800V高電圧プラットフォームや先進運転支援システムを採用するなど、同社の次世代EV戦略を象徴する一台となる。
「銀河TT」の名称は、ジーリーが実施したグローバル公募によって決定された。「TT」には「特別」「個性的」といった意味が込められているほか、「Trend & Technology(トレンドと先端技術)」や「Time Tourist(時空の旅人)」を表現する名称としても位置付けられている。

外観は流麗な4ドアクーペスタイルを採用。シャープなヘッドライトや大型エアインテークを備えたフロントデザインがスポーティーな印象を与える。ボンネットには力強いプレスラインが施され、ルーフ上にはLiDAR(レーザーレーダー)を搭載。高度運転支援システム「千里浩瀚H7」を採用するとみられ、自動運転支援機能の向上が期待される。
側面は伸びやかなシルエットが特徴で、半格納式ドアハンドルやブラック仕上げのドアミラーを採用。大径ホイールとイエローの4ピストン固定キャリパーを組み合わせることで、高いスポーツ性を演出している。
車体サイズは全長4,999mm、全幅1,919mm、全高1,479mm、ホイールベースは2,920mm。中大型セダンに分類される。

リアには横一文字のLEDテールランプを採用し、内部には銀河をモチーフにしたデザインを取り入れた。また、車速に応じて自動的に角度を調整する電動リアスポイラーも装備され、空力性能の向上とスポーティーなスタイリングを両立している。
パワートレインは800V高電圧アーキテクチャを採用し、後輪駆動のシングルモーター仕様と四輪駆動のデュアルモーター仕様を設定。シングルモーター仕様の最高出力は245kW、デュアルモーター仕様はシステム総出力425kWに達する。
バッテリーは中国最大手の電池メーカーであるCATL(寧徳時代)の製品を全車に採用。容量は52.4kWh、63.8kWh、75.2kWhの3種類が用意され、航続距離は仕様に応じて540km、640km、650km、最大725kmとなる見込みだ。
中国EV市場で価格競争と技術競争が激化する中、「銀河TT」は先進運転支援技術と長距離航続性能を武器に、中大型EVセダン市場での存在感拡大を目指す。発売時期や価格の正式発表にも注目が集まっている。
(中国経済新聞)
