中国IT大手のXiaomi(シャオミ)(01810.HK)は5月26日、2026年第1四半期決算を発表した。売上高は991億元(約2兆円)で前年同期比10.9%減、調整後純利益は61億元(約1220億円)で同43.1%減となった。
業績が伸び悩む中、シャオミは高級路線の強化やEV製品ラインアップの拡充、AI技術開発を進め、事業構造の改善を図っている。第1四半期の研究開発費は90億元(約1800億円)と前年同期比33.4%増加し、スマートEV事業の売上高も同5.1%増となった。
スマホ事業は減収 平均販売価格は過去最高。事業別では、スマートフォン事業が依然として最大の収益源となっているものの、売上高は減少した。第1四半期のスマートフォン事業売上高は443億元(約8860億円)で前年同期比12.5%減。「スマートフォン×AIoT」部門全体の売上高は793億元(約1兆5860億円)で同14.5%減となった。メモリー価格の高騰が続いた影響などにより、世界のスマートフォン出荷台数は3380万台となり、前年同期比19.2%減少した。
一方で、ハイエンド戦略は一定の成果を上げている。第1四半期のスマートフォン平均販売価格は1310元(約2万6200円)となり、前年同期比8.2%上昇して過去最高を更新した。
決算資料が引用した第三者機関のデータによると、シャオミのスマートフォンは現在、世界47カ国・地域で市場シェア上位3位以内、65カ国・地域で上位5位以内に入っている。

自動車・AI関連事業では、スマートEVやAIなどの新規事業部門の売上高が199億元(約3980億円)となり、前年同期比6.9%増加した。このうち、スマートEV事業の売上高は190億元(約3800億円)で前年同期比5.1%増。第1四半期の新車納車台数は8万856台となり、前年同期比6.6%増加した。
決算によると、新型EVセダン「Xiaomi SU7」は発売後も好調を維持しており、2026年5月6日時点で受注台数は8万台を突破した。また、「Xiaomi YU7」シリーズは発売から10カ月で累計23万2000台を納車し、中大型EV SUV市場の人気モデルとなっている。
第1四半期の研究開発費は90億元(約1800億円)で前年同期比33.4%増加。2026年3月末時点の研究開発人員は2万6048人に達した。
同社は、研究開発費増加の主な要因について、「スマートEVやAI関連新規事業への投資拡大に加え、スマートフォン×AIoT分野の研究開発人件費増加によるもの」と説明している。
AI分野では、今年4月に発表した大規模言語モデル「Xiaomi MiMo-V2.5-pro」が、AI性能評価機関Artificial Analysisの総合知能指数ランキングで、オープンソースモデル部門の世界首位タイとなり、総合ランキングでも世界トップ5入りを果たした。
また、シャオミは決算の中で自社株買いの進捗も公表した。2026年1〜4月の累計自社株買い額は約84億香港ドル(約1680億円)となり、すでに前年通年の買い戻し額を上回った。
(中国経済新聞)
