中国国営メディア「人民日報」によると、2026年3月29日、中国独自開発の世界最大直径高速鉄道用シールドマシン「領航号」が、長江水中区間11.18キロメートルの掘削作業を無事完了した。
この「領航号」は、2024年4月29日に上海市崇明島から作業を開始し、23か月にわたる安全掘進を経て、長江南岸の堤防を越え、江蘇省太倉市に到達。「上陸」に成功した。現在、2号竪坑の「検修ステーション」への正確な到達も目前に控えている。

崇太長江トンネルで使用された「領航号」は、直径15メートル級の大口径シールドマシンとして世界初となる、11,182メートルの連続一括掘進を達成。この長江底での「超長距離走破」は前例のない記録となった。
中央テレビ(CCTV)の報道によれば、崇太長江トンネルは中国高速鉄道網「八縦八横」の沿江高鉄通路、特に上海–重慶–成都高速鉄道の重要な制御拠点工事である。トンネルは上海市崇明区と江蘇省太倉市を結び、全長14.25キロメートルのうち、シールド掘削区間は13.201キロメートルに及ぶ。国内では最高水準の建設基準を誇る、最長距離かつ最大規模の高速鉄道江底トンネル工事である。
この沿江高鉄プロジェクトは、中国の第15次五か年計画(「十五五」計画)の主要事業のひとつで、現在も施工が加速している。高速鉄道は上海から成都まで約2,000キロメートルにわたり三大都市圏を連結し、上下流の関連産業の付加価値増加額は約1兆5,000億元(約30兆円)に達すると見込まれている。
このプロジェクトは、中国高速鉄道技術の高度化と巨大インフラ建設能力を示す象徴的な事例であり、国内外のインフラ事業に与える影響も大きいとみられる。
(中国経済新聞)
