中国証券界きっての経営者である民生証券社長の馮鶴年氏が、電話も通じず行方不明となったと伝えられている。
馮氏は、証券監督会の元会計部長である王宗成氏への取り調べと関わりがあり、汚職の取り締まりを進める政府当局に連行されたのではないか、とも伝えられている。
中国政府の証券監督委員会に18年間在籍している馮氏は、法律部門やベンチャー系部門などの統括役を果たしたほか、山東省の証券監督局局長も務めた。2016年末に民生証券の社長に就任している。
公開情報によると、馮氏は1961年生まれの61歳、民生証券で共産党委員書記、社長兼総裁を務めているほか、子会社である民生証券投資有限公司、株式投資基金管理有限公司、民生先物有限公司の社長も兼務している。
王氏については、中央紀律検査委員会と国家監察委員会が少し前の6月2日に、重大な規律違反をしたとして取り調べや監察調査を受けていると発表している。
馮氏は過去、王氏や曽長虹氏とともに、証券監督会のベンチャー系部門で発行部に勤務していた経験を持つ。
(中国経済新聞)