12月19日、中国共産党中央規律検査委員会・国家監察委員会の教育部駐在規律検査監察組および河南省規律検査委員会・監察委員会は、中央戯劇学院の党委副書記兼院長である郝戎(こう・じゅう)氏が、重大な規律違反および法律違反の疑いにより自ら出頭し、現在、中央規律検査委員会・国家監察委員会による審査・調査を受けていると発表した。

郝戎氏は1971年8月生まれ。1995年に中央戯劇学院演技学科を卒業後、同年同学院に残り教員となった。以後、台詞研究室主任、演技学科副主任、演技学科党支部書記、演技学科主任、院長補佐、副院長などを歴任。2018年に党委副書記兼院長に就任し、教育改革や中国独自の演劇教育体系の構築に尽力してきた。学歴は修士課程修了で、教授の職称を有し、博士課程の指導教員も務めている。2001年に中国共産党に入党した。
中央戯劇学院は、中国を代表する演劇・映画・テレビ芸術分野の最高学府として知られ、多くの著名な俳優や監督を輩出してきた。郝戎氏は長年にわたり同学院の運営の中枢を担ってきた人物であるだけに、今回の自首は教育・文化界に大きな衝撃を与えている。
中国では現在も反腐敗運動が厳格に進められており、その対象は大学や文化機関の指導層にも及んでいる。郝戎氏の案件が今後どのような結論に至るのか、審査・調査の行方が注目される。
(中国経済新聞)
