11月16日、中国河南省新郷市人民検察院は嵩山少林寺の前住持である釈永信(俗名:劉応成)氏について、資金流用などの容疑で逮捕を承認したと発表した。
発表によると、釈永信氏は「資金流用」「職務侵占(職務上の横領)」「非国家公務員による収賄」などの犯罪に関与した疑いが持たれている。案件は河南省公安庁の指定を受け、新郷市公安局が立件して捜査を進め、新郷市人民検察院が逮捕を決定した。
今年7月、少林寺管理処は通報を発表し、釈永信氏が「寺院や関連プロジェクトの資金を挪用・侵占した」「複数の女性との不適切な関係を長期間維持し、私生児もいる」といった重大な規律違反および宗教戒律違反が確認されたと明らかにしていた。これを受けて中国仏教協会は、釈永信氏の僧籍を剥奪している。
公開情報によれば、釈永信氏(1965年生まれ、安徽省出身)は1981年に少林寺へ入山。1987年に少林寺管理委員会主任として寺務全般を統括し、1999年には少林寺方丈に昇任した。さらに1998年から河南省仏教協会会長、2002年から中国仏教協会副会長を務めるなど、中国仏教界の要職を長年歴任してきた。
(中国経済新聞)
