6月1日午前8時、中共中央紀律検査委員会と国家監察委員会はホームページ上で、広東省人民代表大会常務委員会副主任であり、前深圳市の長陳如桂を厳重な規律法律違反の疑いで拘束したと発表した。現在は取り調べ中であるという。
1962年9月生まれで広東省湛江市出身の陳如桂は、今年59歳。1983年桂林治金地質学院(桂林理工大の前身)で物理探査科地球物理探査を専攻した後、同校で三年間教壇に上った。その後中南工業大学地質科応用地球物理専攻で修士号を取り、1989年杭州市建築科学研究所に入る。広州市建設委員会主任になるまでの間、中南工業大学地質科応用地球物理専攻博士課程に在籍し、工学博士の学位を取得した。
2007年3月以降、陳如桂は広州市政府秘書長、広州市委員秘書長と副市長を歴任した。中国共産党第十八回全国代表大会後の2015年9月陳如桂は広州市委員会副書記に、2016年9月には中山市委員会書記に就任した。そして2017年7月河北省長に昇進する許勤(現在の黒竜江省党委員会書記)に代わって深圳市市長となり、副大臣級幹部の仲間入りを果たした。2021年4月広東省人民大会常任委員会党組成員へ転任し、2022年1月広東省人民大会常任委員会副主任に当選し今に至る。
今回の陳如桂の拘束は、許宗衡に続く元深圳市長の処罰となる。許は2005年に深圳市長となり2009年6月に免職され、2011年5月9日には収賄罪で猶予付死刑となっている。
(中国経済新聞)