新式飲料ブランドの「奈雪の茶」、加盟店制を導入

2023/07/22 08:30

中国の新式飲料ブランド「奈雪の茶」(NAIXUE)は7月20日、「直営+加盟店」という新たなステップ突入へ「パートナー計画」を打ち出した。

奈雪の茶はこれについて、多くの消費者に一段と便利な商品やサービスを提供するためとしている。今年7月現在、中国の100か所近い地域で計1200以上の直営店舗を構え、登録会員数7000万人以上を数える奈雪的茶は、今後「パートナー計画」で両輪を回す新たなステップに入り、市場開拓やブランド拡大を急ぐ。

奈雪の茶は2015年に広東省深センで1号店をオープンし、2017年から全国展開を始め、2021年に香港で新式飲料ブランドとして初の上場を果たした。2023年6月現在、中国全土の計100か所近い地域で1200以上の直営店を有しており、今回の計画実施前で飲料ブランドとしてただ一つ1000店越えを果たしている。

今年上半期は消費が全般に回復したことで、第一四半期の店舗の純利益率は20%以上に達した。

直営方式から「直営+加盟店」モデルに切り替えた新式飲料ブランドは奈雪が初めてではなく、2022年11月に直営を10年間維持してきた「喜茶」が加盟店制を始めたほか、2023年4月には「楽楽茶」も加盟店制を打ち出している。その楽楽茶の筆頭株主である奈雪的茶がこれに続いたわけである。

中国では、新式飲料は市場規模がさらに拡大しそうである。中国フランチャイズ経営協会(CCFA)が発表した「2022新飲料研究報告」によると、2023 年は1450 億元(約2.82兆円)まで回復し、その後も年間平均で二桁成長を続けて2028 年には少なくとも2500億元(約4.86兆円)を超えると見ている。

(中国経済新聞)